ラントル・ブラン　ヴァン・ド・コミュノテ・ユーロピアン／シャントレーヴ [ L’Intrus Blanc Vin de la Communaute Europeenne / CHANTEREVES ]

このワインの入荷を心待ちにしていました。
ドイツで醸造学を学んだ日本人醸造家の栗山朋子さんがパートナーで同じ醸造家のギヨーム・ボット氏と共にブルゴーニュで立ち上げた自社畑を持たない小さなネゴシアン「シャントレーヴ」。
ネゴシアンといえど、厳選した畑に足しげく通い果実やジュースの段階からワインになるまで目を配り、同じエリアのほかの生産者よりも価値のあるビオの畑を優先的に買い上げ、二人の理想のワインを醸しています。

今回入荷したのは、ドイツのモーゼル地方の畑で丁寧に有機栽培したリースリングを用い、ブルゴーニュにある夫婦のドメーヌで醸造したワイン。ブルゴーニュで国外の果実を使用したワインは制度上地名を名乗れないのでコミュノテ・ユーロピアンとしてリリースされます。
手摘み、徹底的に選果された果実は全房タンクに放り込まれ、引力の作用を最大限に利用しマセラシオン・カルボニック（炭酸ガス浸潤法）を取り入れ、絞るというより果房を溶かすという感覚でワインに仕上げられたそうです。

ブランは今年初のごく少量入荷なので、手元に詳細な醸造上の資料もありません。
液面はオリで白濁しており、極力清澄や濾過は手控えられているであろうという印象。リースリングを用い「シャントレーヴの理想のワイン」をどう表現してあるのかすごく楽しみ。
ラントル・ルージュの驚きをもう一度と思うと、心躍ります。

ちなみにラントルとは「侵入者」という意味。
※無添加ワインですので、チルドゆうパックをご選択ください。